第7話【学校へ行こう】

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「あっ、ああ、わっ、わかったよ」  秋篠は、狼狽え、コクコクと頷き了承する。 「それじゃあ!」 「おおぉぉ……」  その様子にオレは満足して、ポカンとしている秋篠の肩を軽くパンッと叩くと、職員室に急ぎ向かったーー 「失礼します」  職員室の引き戸を閉めて中に入る。  いつ来ても、職員室って独特な雰囲気だよな。  悪い事してないのに、何故か、気分がソワソワする。  これは、オレだけかもしれないけど。  えっと、先生は何処だ? おっ! いた、いた。  入口から一番手前の席に担任の先生が座ってる。 「おはよう、火野ちゃん!」  オレは、席まで行き、机へと向う先生の背中越しに声を掛け挨拶をした。  オレの声に身体をピクッと反応させたら、椅子をクルッと反転して振り返る。 「おはようさん…………」  火野ちゃんは挨拶を返すと、神妙な顔をして少し黙り込み。 「すまん! キミの名前とクラス忘れてもうた。ホンマにすまん」  突然、火野ちゃんは眉を寄せ申し訳なさそうに、手を合わせて謝ってきた。  必死に謝りを入れる先生の名前は、火野(ヒノ)良平(リョウヘイ)。  オレ等、一年B組のクラス担任。  自称、炎の体育教師なんてほざいてる、暑苦しいくらい熱い男。     
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