第8話【初めては、保健室で……】前編

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 オレは、たまごサンドをペロリと平らげ、イチゴ牛乳(ミルク)をゴクゴク飲み干した。 「ぷはぁぁ、うまかった! ご馳走さん」 「はやっ! もっと味わえよ。折角買ってきてやったのに」 「しゃーねぇだろ。腹減ってたんだよ」  オレの返答に、ヤレヤレと言った感じで頭を掻く春國。 「ところで春國、始業式って、もう終ったん?」 「とっくに終ってるよ。序でにホームルームも終ってんぞ。後は帰るだけだ」 「マジでっ、そんな時間経ったの」 「それより、いつき体調の方はどうだ?」 「一眠りしたお陰でスッキリしてるよ」 「ふーん、そうかそうか」  春國は、一人オレの言葉に納得したなら、唐突にオレをベッドへと押し倒す。  …………はい? 春國の行動を理解するのに数秒を要した。 「お前、何のつもりだ」 「こう言うつもりだ」  オレの問いに答えると、何気なくリボンが解かれ、自然とブラウスのボタンに手を掛ける春國。 「いやいや春國くん。そう言うのはヤメたまえ」  なるべく笑顔でやんわり言ってやる。 「ザンネン無理だねぇ。朝からよ、いつきには、悶々とさせられてるんだ。責任とって貰わないと」  ええっ、コイツ何、言ってんの?  目が笑ってないデスよ、マジか! 嫌だ!     
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