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オレは、たまごサンドをペロリと平らげ、イチゴ牛乳をゴクゴク飲み干した。
「ぷはぁぁ、うまかった! ご馳走さん」
「はやっ! もっと味わえよ。折角買ってきてやったのに」
「しゃーねぇだろ。腹減ってたんだよ」
オレの返答に、ヤレヤレと言った感じで頭を掻く春國。
「ところで春國、始業式って、もう終ったん?」
「とっくに終ってるよ。序でにホームルームも終ってんぞ。後は帰るだけだ」
「マジでっ、そんな時間経ったの」
「それより、いつき体調の方はどうだ?」
「一眠りしたお陰でスッキリしてるよ」
「ふーん、そうかそうか」
春國は、一人オレの言葉に納得したなら、唐突にオレをベッドへと押し倒す。
…………はい? 春國の行動を理解するのに数秒を要した。
「お前、何のつもりだ」
「こう言うつもりだ」
オレの問いに答えると、何気なくリボンが解かれ、自然とブラウスのボタンに手を掛ける春國。
「いやいや春國くん。そう言うのはヤメたまえ」
なるべく笑顔でやんわり言ってやる。
「ザンネン無理だねぇ。朝からよ、いつきには、悶々とさせられてるんだ。責任とって貰わないと」
ええっ、コイツ何、言ってんの?
目が笑ってないデスよ、マジか! 嫌だ!
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