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私の長女は、霊感が強いんです。
なので、取り憑かれる事はよくあります。
今までで一番印象に残っているのは、「おツレさん」です。
この「おツレさん」とは、自分に取り憑いていた女の人の霊に娘が呼び名を付けたものです。
このおツレさんとの出会いは、どこだったのか分かりませんが、娘が中学3年の6月の事です・・・。
いつも取り憑かれると体調を崩す娘なのですが、こういう時は、知り合いの霊能者の所へお祓いに行くのです。
お祓いが始まると、この「おツレさん」が現れました。
時代背景は分かりませんが、着物を着ている時代の方です。
歳は二十歳前後でしょうか・・・。
この「おツレさん」を体に入れた霊能者の方が話し始めます。
「私は、結婚を約束した人が居ました。しかし、別の女の人にとられ、私は裏切られました。その悲しみから衝動的に自殺をしてしまいました。
しかし、死んでからも、この悔しい思いが消えることはなく、恨んで恨んで・・・、横取りしていった女を呪い殺しました。それだけでは気がおさまらず、結婚を約束した男の人も呪い殺しました・・・。」
「こんな私の気持ちを、この娘なら分かってもらえると思って・・・。」
「この子の傍に居ても、どうすることも出来ない。成仏させてあげるので上にお行きなさい。」
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