オルター・洋子「龍平洋漂流記」より 第7章 竜宮城にて

2/9
前へ
/9ページ
次へ
「ミズタク、観てません」  松田龍平が好きなの、と言うと「あまちゃん」のミズタク良かったよね~と振られる。 見てないから何とも言えない。 なんとなく想像はつくけど。そりゃ素敵かと思います。 「あまちゃん」観てない。 朝ドラ、基本観ません。ごくたまーにハマるけど(「ごちそうさん」と「純と愛」)、大人気になるヤツは不思議と苦手だったりします。 「あまちゃん」も主演の能年玲奈が苦手で、2、3回見てやめた。 能年玲奈は私の中では苦手ジャンル「生っぽいコ」。 人気が出るのは判るんだけど。 「生っぽいコ」は他に、若い頃の広末涼子、若い頃のさとう玉緒、AKBに居る時の大島優子。唇や目、鼻の穴が全部ひどく湿っていそうなんである。 刺身盛りの右隅あたり、シソの葉の上に3本並んだ甘エビのお刺身みたい。小さくて半分透き通ってて、綺麗なピンク色が透けて見えていて、ぬらぬら光ってて。食べると舌触りがとろりとしていて、舌でつぶすと甘みとうまみが凝縮されてて。 でも、プリンやパンケーキのフワフワとろとろとはワケが違う。 ナマモノ、なのだ。火が通っていないんである。 場合によってはサルモネラ菌でアタルんだよ。 無邪気さと色気が共存している? いや、もっとズバッと言おう 可愛い皮一枚の下に生臭いものが透けて見えている。 男はそれを嗅ぎつけてクンクンせずにはおれないだろう。 まあ、そういう男の人はね、ちょっとアレだけど好感は持てる。 甘エビは大好きだけど、甘エビみたいな女はきらい。 甘エビみたいな女が好きな男は、嫌いじゃない。 勿論そんなこと男の前ではおくびにも出さないけどね。 「あまちゃん、かわいいよねー」とか言っておく。 でも、ミズタクがいつまでたっても見れないんである。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加