1人が本棚に入れています
本棚に追加
そして美術の時間。
「ちょっと蓮くん。何考えてるの?」
私はひそひそ声で話す。
「流石に女子と2人はまずいでしょ?由奈以外の人と組むきねぇーよ。」
顔が熱くなる。
「ねぇ、蓮くん。光には付き合ってること言っちゃダメかな?」
「俺はいいよ。もしなんかあっても俺が守るし。」
「ありがとう。蓮くん。」
「こうやって学校で由奈と話すのもやっぱりいいな。」
「だね。」
そうして2人で美術の絵を進めてく。
お互いの自画像を描く授業。
蓮くんの隣にいれるのが嬉しかった。
美術の授業の後の春休みはみんな蓮くんにべったりだった。
「光。話があるの。屋上で食べながら話せない?」
「うん?」
屋上は風があって気温もいいくらいで気持ちよかった。
「由奈話ってなに?」
「うん。実はね。私…中学の時から蓮くんと付き合ってるの。」
「え?」
「今まで黙っててごめん。蓮くんは人気あるし、付き合ってることによって私に危害が加わらないようにって、学校では付き合ってることは内緒なの。お互いなるべく関わらないようにって。」
「う、嘘でしょ?凄いじゃん由奈。あの蓮くんが彼氏?」
光の反応は思っていたのとは違った。もっと怒るかと思ってた。友達で入れなくなるかもって思った。
「光にはもっと早く言うつもりだった。なかなか言えなくて、ごめんね。」
「気にしないでよ。こうして由奈の口から話してくれたんだから、私は嬉しいよ。」
「光。ありがとう。」
「それよりさー。話たくさん聞かせてよ、付き合うきっかけとかさ!誰にも言わないから!」
「うん!」
最初のコメントを投稿しよう!