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同じクラスだけど、私は慶斗と教室では二人だけで話すことはない。必ず裕之介と三人でいるようにしている。
変な噂になるのが嫌だからだ。慶斗はそういうのをめんどうくさがると思ったし、他の女子からの追求は、私も避けたい。
好きな人もいないってことにしていた。
「本当に? 付き合ってるとかじゃない?」
「そんなんじゃないよ。私、好きな人いないし」
女子に聞かれたらいつも、そう答えることに決めていた。
そんな関係を後悔したのは、慶斗のことを本気で狙うと宣言した女の子があらわれたときだった。
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