第一章 地獄の始まり

2/2
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ
私は今、18のフリーターをしている。 この話は、私の過去のお話。 私はごくごく普通の一般家庭に生まれた。物心ついた時には父も母もいた。 しかし、幼稚園の年長位に父と母が喧嘩をし、父が出て行ってしまった。 そこから、私の地獄が始まった。 そのすぐ後、私は母に言われ湖に連れて行かれた。 そこに一人の男性がいた。 母はその男性に声をかけ、男性と共にこちらへ歩いてきた。 そして一言 「この人が貴方の本当のお父さんだよ」 そういわれ理解が出来なかった。 私は出て行ってしまった父をずっと本当の父親だと思っていたんだ。 そう思っていた事はこの一言で壊れた。 そこからは酷かった。 父親は酒癖も悪く、怒るとすぐに人や物に当たる人だった。 母にも私にも… 一度父に聞いたことがあった。 「どうしてお母さんと喧嘩するの?」と。子供の純粋な疑問だった。 父の答えは 「全部お前のせいだ」と私を見ずに応えた。 この時から、父と母が喧嘩を始めると自分の部屋に籠り「ごめんなさい」と言い続けた。 このときはまだ幸せだったのだと思う。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!