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4 桜
弟は無事だろうか?沖田は日向と神遊館にやってきた。沖田は優子とのセックスを思い出した。庶務課の新人だ。まだどことなくぎこちない。処女だって言ってた。
桜が満開だ。夜空が桜色に霞んでいる。もうじき23時になる。
沖田は佐竹プロダクションを襲撃し、弟に着せられた汚名を晴らした。
桜井光彦は、弟の作品を盗み自分のものにしていたのだ。桜井を殺害し、特殊な薬品の入ったバスタブで死体を溶かした。
桜井は佐竹社長と懇意にしている医者で、弟の作品を使って売名行為を行っていた。
派遣会社に嵌められ、介護というハイリスクな仕事をした弟は凶暴な人間に変貌していった。
「スゴい!シンデレラに出てきそうなお城だな?」
日向がキャピキャピ騒いでいる。
「うるさいよ!」
「すみません。それにしても弟さんによく似ているな?腹が減ったね?ビフテキが食べたいな」
「一卵性双生児だからな?」
大子温泉の近くにある辺鄙な集落にその洋館はあった。茨城県と福島県の県境にあり、コンビニさえ見当たらなかった。
日向のスマホがピコピコ鳴り出した!
「近くにモンスターがいる!」
「おまえじゃないの?」
白髪の老人がスマホに表示された。
《片倉大十郎 81歳 罪名・強盗殺人》
日向は肩口に吊るしたホルスターからマーメイドを抜いて、片倉を殺した。
突然、暑くなってきた。
80以上の人間を殺害した場合は猛暑になる。
大十郎には6人も子供がいた。
セックスが好きだったんだな?
館に入ると若そうな女が斧で襲いかかってきた。暑いために戦闘能力が低下している。あの老人を殺しておいてよかった。日向は問答無用で女を撃ち殺した。
0歳から20歳までの少女なら射殺するとラッキーなことが起きる。
年増は生かしておいた方が身の為だ。
50くらいの男性が土下座をした。
「すぐに弟さんのところに案内いたします」
男性は牢屋へと案内してくれて鍵を開けてくれた。もしかしたら40代かも知れない。49までは射殺したらセックスが出来るってポイントがつく。
「兄ちゃん怖かったよぉ」
弟が泣きながら抱きついてきた。
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