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7 矛盾
尾藤は下館駅の階段を駆け上がってた。便所から悪臭が漏れている。
ここのトイレマジでクセー!
たったいま人を殺した。
戸村治、殺人ロボを開発していた技術者だ。いったい、どこの研究所にいたのだろうか?3ヶ月前まで尾藤はチンピラをしていた。
問題行動が多くて破門された。
錦糸町にあるパチンコ屋でスロットをやっていたときだった。
『今夜はダメだな?』
尿意をもよおしトイレに立った。
小便器にツバを吐いた。
『ケッ、ついてねーよ』
ドアの開く音がした。後頭部に何かが当たる。チャカ!?驚きのあまりに小便がズボンに飛び散る。
『だっ、誰だ?』
『相南会の尾藤だな?』
そうなんかい?なんて、ギャグみたいな名前だ。
『あっ、ああ、そうだが?』
『0時までに新宿にあるスターライトホテルの302号室に来い』
言われたとおりに尾藤は向かった。
3人の男がいた。
窓辺でタバコを吸っている初老、唐木。ベッドに座りチャカの手入れをしている茶髪の若者、檜山。ソファでiPodを聴いている坊主頭の中年、真壁。
『約束とおり来てやがったぜ』
唐木がロレックスを見た。
『12時ジャストだな、面白い男だ』
唐木たちは殺人ロボを倒すために立ち上がったスーパーヒーローだ。だが、恐れをなした彼らは尾藤を使うことにした。
塩崎を殺したのは蒲生なのか?それとも尾藤なのか?どうしても知りたかったら七曲署まで。
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