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濃い青空に綿飴のように白くふわふわした雲が浮いている。規則正しく流れる雲は作り物ようだが、それもそのハズ。今も見えている澄んだ青空も白い雲も巨大な天井に映された映像でしかないのだ。
この世界は黄昏を迎えていた。度重なる環境汚染により山も森も海も生き物が棲める環境ではなくなっていた。人類は¨ドーム¨と呼ばれる人工島を開発し、そこで暮らしている。食料を生産するための食料島が6つ囲む中央に巨大な居住島が海に浮かんでいる。その
居住島の西区に巨大な複合商業施設があり、その広場でアイドルが熱唱していた。
ポップでリズミカルな歌が聞こえアイドルのステージを俯瞰出来るフードコートで月星タクトは注文したハンバーガー届くのを待っているのだが、休日のこの複合商業施設は人でごったがえしている。まだまだ待ち時間は長そうで暇潰しのため腕時計の形をした通信端末を起動した。
空中に浮き出てた水色の画面の中からゲームアプリのフォルダを呼び出し、¨D・A¨というタイトルのゲームアプリを動かした。
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