第2話 友達

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霊「じゃ、俺帰るわ」 美鈴「はーい!また来てくださいねー!」 フラン「じゃあね」 霊「おう、またな」 霊「志那都比古神(しなつひこのかみ)!」 ビューン! フラン「わっ!……なに今の風」 美鈴「ああ、志那都比古神(しなつひこのかみ)っていう神様が起こした風です。あの人、神の力を操れるんですよ」 フラン「ええっ!それってすごいことなんじゃ」 美鈴「まあ、そうですね。でも、あの人普通に飛べるんですよねー」 フラン「…意味なくない?」 美鈴「それな!ですね」 フラン「無理やり敬語にしようとするのやめてくれない?」 美鈴「なんと!私にもツンデレですか!」 フラン「は?」 美鈴「いえ、こちらの話です」 フラン「…ふーん、ていうか霊って強いんだね」 美鈴「はい?」 フラン「だって、神の力を操れるんでしょ?そんなのチートじゃん」 美鈴「…チートはチートなりにあるんですよ、色々と」 フラン「…?」 美鈴「いえ、こちらの話です!」 フラン「またー?」 美鈴「あはは!そろそろ夕食ですよ、行きましょうー!」 フラン「あ、ちょ!」 待ってよー、と追いかけていくフラン。 その上空に黒い影が一つ、あった。 「…」 その影は、静かに消えていった。 そして、誰もいなくなった。
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