快晴の屋上で

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快晴の屋上で

「僕、もうすぐ死ぬんだよね。」 昼休みの屋上。 雲に一つない快晴の下で親友の小室(こむろ) 祝雅(しゅうが)は、ニコニコと表情を変えることなく衝撃の告白をした。 俺はというと、飲んでいたソーダが驚きによって変なとこに入り、むせまくっていた。 「は?祝雅、今までそんなこと言わなかったじゃん。」 「うん、言わなかったよ。」 「高校から体育とか休んでたのも…?」 「うん、病気のせいでドクターストップ。」 祝雅は俺の質問攻めにも一切表情を変えなかった。 ましてや、手元で得意の折り紙を折りながら話していた。 俺は質問をやめない。 「…なんで秘密にしたのさ。いつから?」 「んー、高校入ってすぐかな。だって心配するでしょ?幸ちゃん。」 幸ちゃんとは、俺、加賀美(かがみ) 幸太(こうた)のことだ。 俺と祝雅はお隣で小中高とずっと一緒の幼馴染みだ。 茶髪でふわふわ髪にたれ目のエンジェルフェイスでマイペースの祝雅。 それに対して、黒髪ツンツン頭のつり目ではっきりした性格の俺。 そんな対照的だった俺達だったが不思議と気があった。 なんでも秘密を打ち明けられる仲だと思ってた。 少なくとも俺は…   高校入ってすぐおか…もう、高校3年生だぞ…     
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