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後ろではハァハァと息切れしながら俺の方に飛びつこうとしてる祝雅の姿が。
「祝!?…おっおい!」
飛びついた祝雅の重さに耐えられず、俺はアスファルトに尻餅をついた。
尻が痛い…
祝雅はというと、俺の上で嗚咽を漏らして俺を見つめていた。
俺は慌てオロオロする。
「よかった…幸ちゃん、僕のこと無視するかとっ!」
「そ、そんなわけねぇだろ…」
はっきりと否定できず、口ごもりながら返事をした。
まだ祝雅は泣き止まない。
通行人の人々が、俺達を好奇の目で見ていた。
恥ずかしくなり、俺は泣きじゃくる祝雅に言った。
「と…りあえず、俺んちに行こう。」
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