俺と祝雅

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「ただいま~。」 「お邪魔…しまーす!」 やっと泣き止んだ祝雅の声が、玄関に響いた。 その声を聞き、リビングの扉が開く。 「おかえり、幸太。お!祝も久しぶりじゃん!」 「あ!聡太郎君!久しぶりです!」 出てきたのは、俺の兄貴・聡太郎と… 「久しぶり~、幸太くん。」 兄貴の奥さんの美沙さんだった。 俺は、ふんわりと笑う美沙さんから視線をそらして小さな声でただいまと言った。 そんな俺を祝雅が大きな瞳でガン見していた。 そしてニヤニヤとした。 怒りと恥ずかしさが一気に押し寄せた。
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