1章 入部
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近づいてくる。 心愛はゆっくりと息を潜める。 そして、最後のドラムの音が途切れるた瞬間…… 耳を塞ぐほどの大歓声が、周りを包み込んだ。 思わず拍手をするのも忘れて、その場で呆然とする。 「心愛?大丈夫?」 その親友の声で 私は我に帰る。 「日和…私決めた!」 「え?えーと……何を?」 「私、この学校の軽音楽部に入る!」
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