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のちにビジュアル系バンドに引き継がれていった独特のリズムは、SF特撮ドラマのオープニングにも使われたことがある。
「へえ、凪原はグループサウンズ知ってるのか」
初老の教員だから、小学生ぐらいのときに聞いているはずだ。
「はい! 母がファンでしたので」
そう明るく答える笑い方も、当時のアイドルっぽく見えた。
つい見とれていると、ふわりと着席する凪原が一瞬だけ僕を見つめ返したような気がした。、
やがて授業が始まったが、先生は懐かしさが抑えきれなかったのか、当時のアイドルの話を初めてクラス全員をドン引きさせた。
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