ホントはね・・・

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  *** 「えっ、二人きりになったのに告白しなかったんだ?」 次の日の朝、ホームルームが始まる前の時間。 教室から出ていった後のことを案の定、千花が私に尋ねてきた。 そしてありのまま話した私へ千花がかけた言葉がこれだ。 「折角のチャンスだったのに無駄にしちゃったの? 七海」 「無駄って……千花」 「だってそうでしょ、一緒にいられる時間なんて限られてるんだよ。あと一年もしないうちに部活も終わっちゃうし」 今日の千花の声は、特に力がこもっている。 「はぁ……。ずっと片想いしてて七海は満足なんだ? いつまで三浦くんがフリーでいるかも分かんないのにっ。てか、もう彼女がいるかもね」 最後は溜め息を吐き出しながら放った千花の言葉に、私は思わずドキリとした。
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