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俺は甘えていた 俺に好意を抱いてくれている愛という女性 妹の冴子の友人なのだが 俺はその好意に甘え 俺のバスケの朝練にも付き合わせてしまい ついにはケガをさせてしまった ケガは大したことないらしいのだが 一応入院をしておかなければならないらしい 朝練には少しの間、参加できそうにないし マネージャーとして行きたがっていた次の試合も観に来れない 愛がいなくなって 俺の中で愛がどれほど大きい存在かを痛感した 俺は毎日、愛のもとに通うようになり 退院の日、愛に告白をした 正確にはそれより 少し前に告白めいたことはしていたが この退院の日、改めて告白したのには理由がある 毎日、愛と病院で話すうち 冴子が、俺や愛の恋愛をサポートしてくれていたのがわかった もうこの時点で俺たちはその思いを確認しあっていた 俺や愛は それまで自分たちの恋愛のことで頭がいっぱいだったが 今度は 冴子の背中を押してやれれば…… といっても 俺たちには、冴子のように上手く恋愛をサポートはできそうにない せめて、 俺たちの恋愛にサポートが必要なくなったことを見せるため 俺は いや 俺たちは あえて みんなが集まる退院の日に告白した これからは、 冴子が自分の恋愛に専念できるように
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