お化けの国2

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   身代わり人形はネットで購入したんだ。そこそこの費用はかかったけど不良品じゃなくて良かったんだ。後でお礼のレビューを書こうと思ったんだ。でも評価は星3~4ぐらいにしようと思うんだ。    女の横を通るときパキッと音がしてたんだ。たぶん中の木が割れているんだ。これは感だけど、一時しのぎにしかならない気がするんだ。改良を希望しておくんだ。  そう考えてる間につり橋に着いたんだ。なぜか増水していたんだ。もはや嫌がらせでしかないんだ。板のすぐ下まで水がきているんだ。これでは下から何かに襲われてもおかしくはないんだ。ここでは去年キヨシ君がやられたんだ。  時間はないんだ。ごり押しで突破することに決めたんだ。僕はポシェットから本日2個目の身代わり人形と折りたたみ式の特殊警棒を取り出したんだ。警棒の先に紐で身代わり人形を吊るしたんだ。  エサをたらす釣り人のように前方の空間へ吊るし、人形が先行するかたちを取ったんだ。本当はスパイ映画に出てくるようなワイヤーを発射するような道具とか滑車とか欲しかったど、流石にそんなものは売ってないんだ。  僕は慎重にに足元を確かめながら踏み外さないように進んだんだ。ちょうど真ん中に来たときだったんだ。巨大なコイのような魚が飛び出してきたんだ。人形めがけて喰らいついてきたんだ。まるで眼前を巨大な岩が通過したような感じだったんだ。  待ってましたとばかりに僕は警棒から手を離したんだ。バシャーンと盛大な音がした後辺りが静かになったんだ。僕は悲しくなったんだ。警棒も値が張ったんだ。赤字なんだ。    その後も僕は引きずり込まれることもなく僕は渡りきることができたんだ。ある程度予想が出来れば何とかなるんだ。でもあの魚は透けてるかのように橋も壊さず人形だけ持ってったんだ。ちょっと卑怯な仕掛けなんだ。  
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