喋る死体

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「それ以上に、僕は彼女を愛していた。だから、彼女の本当の気持ちを知りたいんです。」 「俺には、どうしてやることもできんぞ?やっぱり警察に連絡して、お前さんの死体をきちんとご家族に届けて埋葬してもらうのが一番いいんじゃないのか?」 「それじゃあ、僕は成仏できませんよ~。」 「おい、それ、やめろつってんだろうが。〇ナルド使うな。」 「お願いしますよ~。」 「わかったわかった!だから〇ナルド、とりあえず置こうか。死体より怖いから。で?お前はどこの誰なんだよ。」 「僕は、北原 崇です。研究員をしておりまして、彼女とは職場恋愛です。」 「で?彼女の名前は?」 「彼女の名前は、戸上 亜由美。部署は違うのですが、高天原研究所の研究員です。」 「高天原研究所?あの大手の?凄いじゃないか。」 「ええ、主に遺伝子やAI、量子についての研究なんかもやってました。」 「なるほどね。で、お前はどこに住んでいたの?」 「茨城の研究所の近くのマンションです。彼女とはすでに同棲していました。」 「で、俺は何をすればいいんだ?」 「これを、僕の部屋に仕掛けていただきたいのです。」 「うわっ、また〇ナルド使う!」 「すみません、物理的には僕の体はもう使い物になりそうもないので。」 「わかったわかった!もう、こえーよ。で、これ何?」     
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