喋る死体

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「盗聴器です。」 「うわっ、マジ?それ犯罪じゃん。俺に犯罪の片棒を担げと?」 「お願いします!絶対にバレない場所、教えますから!もしそれで、彼女に好きな男ができて、僕が殺されたのなら、僕はもう潔く成仏します。せめて、理由を知りたい!」 「参ったなぁ。死体なんか見つけなきゃよかったよ。」 「頼みますよ~、この通り!ね?」 「つうか、〇ナルドで言われたらもう脅迫にしか聞こえないんですけど。」 「お礼はします。僕のへそくりが、冷蔵庫の野菜室のタッパーに入っているので、それを差し上げます!」 「いやいや、お金うんぬんじゃなくて。彼女と鉢合わせすることはないのか?」 「日中でしたら大丈夫です。彼女は夜遅くまで研究所で働いているので、鉢合わせはありません。」 「でもさあ、お前、もとい北原が行方不明になってるってのに、捜索願とかは出てないわけ?」 「あ、崇って呼んでもらっていいですよ。うーん、たぶん彼女が上手く会社には言ってるんでしょうね。僕、親ともそんなに頻繁に連絡を取り合うタイプじゃないし。」 「マジで真実がわかったら、成仏するんだろうな。」     
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