1人が本棚に入れています
本棚に追加
背景:アイザス謁見の間
心の声ラサ:オレの配下は戦死2名、重傷5名。
数倍する本陣に切り込んだ割に、被害は少なくて済んだが‥‥、戦死者の出ない戦争などない。
義勇軍は、約半数の50名が戦死もしくは重傷を負った。
帝国軍は、その数倍の被害が出ているだろう。
アイザス国王:危急存亡の秋に駆けつけてくれた義勇軍には感謝している。相応の待遇を持って応えよう。
アイザス王自らの労いを受ける義勇軍。
アイザス国王:帝国司令官を討ち取りし、異国の剣兵ラサ、並びに魔兵エフィよ。
ラサには、重傷を負った義勇軍隊長に代わり、司令官として。エフィには、その副官として仕えてもらいたいが、どうか?
アイザス王の申し出に、ラサとエフィは目配せをする。
ラサ&エフィ:謹んでお受けいたします。
片膝をつき、臣下の礼をとる二人。
アイザス国王:では、義勇軍司令官ラサに命ずる 敗走した帝国軍を追撃せよ!
ラサ:お任せ下さい。
アイザス国王:一部ではあるが、王国兵を義勇軍に編入させよう 働きに期待しておるぞ!
アイザス義勇軍:おおおーっ!
国王の勅命に、さらに士気の上がる義勇軍。
アイザス宰相:国王‥‥姫のことは。
アイザス国王:うむ‥‥。
宰相の耳打ちに若干顔をしかめる国王。
ふと、妙案を思いついた顔になる。
アイザス国王:ラサよ、もうひとつ頼みがある 近郊の村へと落ち延びさせた愛娘リームを迎えに行ってはもらえぬだろうか?
ラサ:は‥‥? ご命令とあれば。
アイザス宰相:その‥‥姫はいわゆる‥‥。
何か言いかけて口をつぐむ宰相。
アイザス国王:頼むぞ。
半分脅しをかけるような満面の笑みで国王は念を押した。
最初のコメントを投稿しよう!