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リーム:貴方が義勇軍の英雄さんね? 噂は聞いてるわ。
上空には‥‥美しい姫君が浮かんでいた。
‥‥飛竜に跨って!
アイザス兵:ラサ隊長は、異国の方でしたね‥‥知らないのも無理はない。
呟いた兵士をキッと睨む姫君。
リーム:あら、アイザスの戦姫リームという名もまだまだ知られていなかったようね?
見事に飛竜を操り、優雅に着地するリーム姫。
リーム:さあ、帝国軍を追撃するんでしょ? よろしくね、英雄さん♪
そう言って握手を求めるリーム姫。
ラサ:いや、姫を城へ護送する部隊は手配済み‥‥。
捲し立てるリーム:なによ、わたくしを追い返すつもり? そもそも、王国唯一の竜飛兵であるわたくしをお父様が戦わせてくれないから、こんな事になったのよ! 国を守るのは王族の責務、違って?
ラサ:そうかもしれんが、アンタ、一国の姫君だろ‥‥? オレ達は戦争をしてるんだぜ!?
リーム:あら、男女差別? 貴方の副官も女性よね。
ラサ:そういう問題じゃ‥‥。
リーム:心配しなくても、戦場で血筋を振りかざして、貴方の隊長権限を侵害したりしないわ 戦場では‥‥ね?
心の声ラサ:頑なな決意。
そして、首を横に振らせない、王族特有の威圧感‥‥。
あの王にして、この姫有りか‥‥。
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