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アイザス王の満面の笑みを思い出す。
心の声ラサ:こうなる事を分かってやがったんだ!
その上で姫をオレに任せ、傷でもつけようものなら命は無い‥‥と、あれはそういう含みだったのか!
しばし、目を伏せていたラサを、瞬き一つせず見つめ続けるリーム姫。
ラサ:わかった、リーム姫の従軍を許可する。ただし、戦場ではオレの指揮に従ってもらう‥‥。
リーム:ありがとう!
リーム姫がラサに抱きつく。
アイザス兵:お、おい!
エフィと義勇兵達が目を丸くする。
編入された王国兵の中には、剣に手をかけている者までいる。
リーム:貴方、名前は?
抱きついたまま、尋ねるリーム姫。
ラサ:ラサ‥‥だ。
リーム:ではラサ、貴方にアイザスの姫として、最初で最後の命令をします!
わたくしの事はリームと呼びなさい 姫なんて呼んでも口聞いてあげないんだから!
ラサ:わ、わかったリームひ‥‥いや、リーム。
ラサを放し、にっこり笑うリーム。
リーム:ラサ、しっかり守ってね♪
ラサの両手を両手で包み、リームはウインクした。
心の声ラサ:って、空を飛ぶ竜飛兵を剣兵のオレがどうやって守るんだ‥‥?
エフィ:とんだ、じゃじゃ馬を背負い込んだものね‥‥?
皮肉を耳打ちするエフィ。
心の声ラサ:全く同感だぜ‥‥。
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