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ラサ:弓兵隊! 撃てーっ!
断崖上部に伏せさせた義勇軍弓兵隊が、リームを追撃してきた帝国軍に両側から矢の雨を降らせる!
ベルグ指揮官:ふ、伏兵だと!?
ラサ:陸戦部隊! 突撃!
渓谷の出口を塞ぐように陸戦部隊を展開、混乱した帝国軍に、ラサは先陣を切って突撃を仕掛けた。
リーム:ラサごめん、バレちゃった☆
ラサ:リーム! 気を抜くな!
金に目の眩んだ一部の帝国兵が執拗にリームを狙っている。
ラサ:飛剣真空斬ッ!
間一髪、ラサの放った刀気がリームを襲った矢を撃ち落とす。
リーム:ぁっ‥‥! ありがと~♪
ラサ:あとは任せろ!
先ほど放った刀気で、今度は射手を倒す。
リーム:ふふ、なかなかやるじゃない。
ラサ:褒めても何も出ないぞ、オレから離れるなよ?
心の声ラサ:まったく、守りにくい事この上無いぜ‥‥。
伏兵の出現で劣勢になった帝国軍。
ベルグ兵:に、逃げろー!
そこで爆音が響く。
転進した帝国兵がみたものは帝国本隊から立ちのぼる炎と煙。
エフィ隊を迂回先行させ、退路の遮断と、攻撃魔法による本隊への奇襲。
その後、束の間の抵抗を見せた帝国軍。
ラサ:我々はアイザス義勇軍である! 早々に降伏するならば、捕虜としての正当な扱いを約束する!
こちらの降伏勧告に、すぐに応じる帝国軍。
戦勝を祝う義勇軍。
いつものように振り返ると、エフィの様子がおかしい。
ラサ:どうしたエフィ‥‥?
声をかけた途端、ラサの胸に飛び込んでくるエフィ
冷やかすアイザス兵:ラサ隊長! 見せつけてくれますね!
心の声ラサ:いや、違う‥‥。
倒れこむエフィ:ハァ‥‥ハァ‥‥。
高熱を感じさせる荒い息づかい。
ラサ:‥‥衛生兵!
ラサは慌ててエフィを抱き上げ、衛生兵を召集した。
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