ひょんひょろ侍。此の国・人物事典。

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深志家(ふかしけ)】の人物。 『深志弾正少弼貞春(ふかしのだんじょうしょうひつさだはる)』 現・深志家当主にして歴戦の老武将。 元々は足利将軍家に仕える奉公衆(軍事官僚)の一人で、同じく国主家に仕える東の三家『印南家(いんなみけ)』『神嶌家(かみしまけ)』『河埜家(こうのけ)』とも、かつては同輩の身分であった。 応仁の大乱のある時期に、国主様に気に入られたのをきっかけに、軍事的才能を発揮して国主家三家老の三番目(軍事担当)に名を連ねる。 容姿は兵庫介を始めとした格下の連中から、『皮袋(かわぶくろ)』と渾名(あだな)されるほどの分厚い皮膚が緩んだ相貌(そうぼう)をしている。 深志家による下剋上にて国の乗っ取りを企んでいると噂される、此の国一番の実力者である。 『深志孫四郎勝貞(ふかしまごしろうかつさだ)』 深志弾正少弼貞春が息子。他に三人の兄が居たが貞光以外は早世したため事実上の次男に当たる。 背丈は六尺八寸(約2m4㎝)の筋肉ダルマ。 極少数同士の(いくさ)においては、自身の(たぐい)まれなる巨体と身体能力も手伝い無双できるが、こと戦そのものにおいては力押ししかできない為、相手方に攻勢を耐えられるか勢いを抑え込まれるか、またははぐらかされたりすると、彼の指揮する軍勢は直ぐに威力を失い失速、崩壊しがち。 所謂(いわゆる)ひとつの【突撃馬鹿】 そんな彼には、たれにも言えない秘密があるのはそのうち本作に出て来るので、是非読んで堪能すべし。 深志家から茅野家に提案された、飯井槻さまの次期婿養子であり、それ故、動乱の一方の原因でもある人物。     
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