変化

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暑い日も、寒い日も、光のない日も、乾燥した日も風が吹き荒れた日も、いつだってもがき続けた だけど自分に対して返って来る返事はいつになっても来なかった ただただもがく。必死に動かない体を伸ばし揺らし返事を求めた 幾度となく日は登り、暑い日も寒い日も何度も過ぎていった。それでも何一つ変わりはない そんな時間を過ごしている内にゆっくりと必死の抵抗は少しずつ小さくなっていった。 せいぜい風に身を任せ、ゆっくり揺れるだけになった。その姿は切なく儚い姿を思わせるものだった
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