愛、縋る

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『ちょっと…悠真に電話してくる!』 『え?音羽、やめときなよっ!』 私を止める真依の声なんて耳に入らなくてファーストフード店を飛び出した私は、悠真が入って行ったラブホテルのすぐ目の前で悠真に電話をした。 その時、手も、足も…ガクガク震えてた。 さっき見たのが本当に悠真なら、この電話に絶対出るはずない。頭ではそう分かっているのに耳元から携帯を離すことができなかったのは、 『もしもし、音羽?』 『ゆ、うま…良かった…』 『どうしたの?』 信じていたから。 きっと見間違いだって。悠真がそんなことするはずないって。 だからこの時、悠真が電話に出てくれてすごくホッとしたんだ。 それは、さっきのが見間違いだったんだと証明されたのだと思ったから。 だけど…_____
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