5人が本棚に入れています
本棚に追加
「せいちゃーん!」
「相川さん。」
肉屋だ。
「ひき肉が余っちゃってさ、ちょっとでいいから持ってってよ。」
「じゃぁ、今晩は炒り豆腐にしようかな。」
「ハンバーグがいいな。」
「おわっと清くん!びっくりしたぁ。」
「ハンバーグだと助かるねぇ。」
「じゃぁ、今日はハンバーグ、明日は炒り豆腐。あと・・・清くん、そこのスーパーでニラ買ってきて?これお金。」
「分かった。」
見送ってから相川さんに話す。
「5月5日は子どもの日。すき焼きかステーキかどうしましょう。」
「鉄板あるのか?」
「あ~、鉄鍋しかないや。」
「じゃ、すき焼きだな。」
「美味しい所を3キロ。」
「分かった。今、払ってくれれば届けるよ。超過分はおまけ、」
「助かります。」
電卓が叩かれる
「今日の値段だとこんなもん。」
「お支払いします。」
店を出て斎藤さん
「斎藤さーん!」
「おう、せいちゃん久しぶりだな。」
「明日、入り豆腐なんで木綿を3丁。」
「おう。子どもら元気か?」
「とっても。」
「無料でやるから豆乳飲みにこいって言っとけ。」
「あはは。いいんですか?」
「もちろん。」
「じゃぁ、お言葉に甘えて毎日、おやつの時間に来させます。」
やっぱり商店街っていいな~。
帰宅した。
「はい。」
「ニラ、せんきゅー。あ!おつりでビックリマンチョコ買ってやがる!」
「うめぇんだもん。それ。」
「お、ちゃんと3つ買ってきてる。えらい、えらい。」
「今日のおやつ。なかなかの味だな。」
「お好み焼きっていうんだ。」
「へー。」
「学校どう?」
「サッカー部、クビになった。何しようかな。」
「え?!」
「監督がドリブルしたりパスしたりしろって。1人で行った方が得点とれるのに。」
孫悟空。協調性がない。
「お店、手伝おうかな。」
「帰宅部?」
「うん。」
「いや、なんかしとけって。今しかないんだから。」
「分かった。あと国語!現代文!」
「が、どうした?」
「ノートチェックがあってさ、俺、かな文字が昔じゃん?」
「まぁ、清くんだからね。孫悟空だからね。」
「ノート、読める字で書けって怒られた。」
「ちょっと見せてごらん。」
ノートを拝見する
「変体仮名だね。」
「何そのいやらしい表現。」
「先生たち、もう読めないんだ?」
「時代だな。」
「悟空、がんば。」
最初のコメントを投稿しよう!