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皆でワイワイ。再開。
「悪魔くん、まだこんなにお肉あるよ~?がんばれ~。」
ナイス悟浄!
「ん?」
「清くん?」
「この気配で目が真っ赤?」
「どうしたの?」
「お前、紅孩児か!」
えぇぇぇぇぇぇぇっ。
「紅孩児?違う。悪魔。」
「記憶が引き継がれてないのか・・・。八戒、頼む。俺の甥っ子だ。匿って。」
「こんばんはー!中村さーん!」
「おおう!中谷さん!」
玄関を開ける。さとしくんの時にもお世話になった児童相談所の中谷さん。
びくつく悪魔くん。
「このおねぇさんも怖くないよ~?安心してご飯食べて?中谷さんお食事は?」
「え~聞く?聞いちゃう?」
「食べてないんですね。どうぞ。」
「やった!何年ぶりだろうかすき焼き!独り暮らしだとちょっとね~。」
「中谷のおねぇさん、俺のこと覚えてる?」
「覚えてるよ~さとしくん!元気でやってる?いじめられてない?」
「超過保護だから安心して。」
「ダハハハハ。へ~、中村さん過保護なんだ?」
「そ、そんなつもりはっ。」
パイプ椅子を持ってくる
「すき焼き最高!」
「良かったです。で、中谷さん。この子、戸籍ないかも。」
「え?!なんで?!」
「名前が悪魔くん。昔、悪魔ちゃん命名騒動があったでしょ?でも、年数が合致しない。それに、箸の使い方を知らなかった。」
「ん~。そっか。」
「うちで良ければ育てたい。さとしも清もいるし。」
「悪魔くん、良い所に万引きしようとしたわね。」
「しようとしたんじゃなくて、したんだ!」
「ちょっと清くん、お口チャック。」
「あ、そうなの?」
「聞き流して。お願い。被害届も出さないし。」
「無罪放免ね。」
「悪魔くん、お父さんとお母さんには会えなくなるけど、私たちと暮らしませんか?きっと楽しいよ?」
「でもね~中村さん、片親で2人以上になるとちょっと難しいわ。」
「中谷さん、どんな結果になっても良いから掛け合って。はい、賄賂。」
「ビぃールぅーーーーーー。」
「ほーれほれほれ、これが欲しいか~?よ~く冷えてるぞ~?」
「勤務中だから無理よ。」
「クスッ。」
「あ、悪魔くん笑った!」
「中谷さん・・・中村さん・・・楽しい。」
「言語には問題なさそうね。中村さん、紙とペンある?」
何に使うのかな?
用意する
「悪魔くん、自分の名前、かける?」
「かける?」
「保育園、幼稚園、小学校行ってないかも。お誕生日は?」
「お誕生日?」
悪魔くんはちょっと混乱している。
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