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職業体験日
35人中、14人を引き受けた。
クッキー7名、たまご煎餅7人、交替制だ。
「皆さん、これからお煎餅を作ります。おみくじ書いてきたかな?」
「「はーい」」
よしよし。燃えない専用の紙におみくじを書いてもらった。
悟空と紅孩児は学校を休んで手伝ってくれている。
作業場はぎゅうぎゅう。ちょっと受け入れすぎたかも。
後藤さんところはだし巻き卵
斎藤さんの所はお豆腐。
桑原さんの所はみたらし団子。
「煎餅、準備OK。」
「悟空、頼んだ。」
「おいなり煎餅組はこっちにおいでー。」
俺は辻占を見る。
「ふわっとね。」
丸く平らにして、餃子みたく包む。
「そうそう。くっつけば良いだけだからね~。中は空洞ね?」
小1にはなかなか難しそうだ。
「おみくじ入れて~。包んで。」
「煎餅はな、型に流し込めばいい。このイソギンチャクみたいなのが油をひくための道具。油、ひいてみ?」
「ひく?」
「あー、えっと。塗るって意味!みんな、絶対、白いタオル以外の所、触るなよ?よし、流し込め」
生地が溢れて炭に垂れる。
「ん~、ま、いっか。タイマーつけるぞー。鳴ったらゆっくりひっくり返すんだ。」
焼き上がり、危険なので成形は悟空の手元を見学してもらう。
「よし、テーブルの上にある紙皿、もってこい。」
従う児童たち。
「はい、これが君の焼いた煎餅だ。熱いぞ?」
「やったー!」
「はい、次、右から二番目だった子。」
「ありがとう。」
交代する
オーブンは時間がかかる。
紙皿に名前を書き、テーブルに置いてもらう。
同じ事を説明し、辻占、煎餅を焼き上げる。
煎餅が終わった。
辻占はまだだ。
「はーい。じゃぁ飲み物配るよ?紙コップに名前書いて~。お煎餅、食べるよ?」
第一弾の辻占が焼けた。
試食
「おいしー。」
「焼きたて、パリッパリ。」
それぞれ感想を述べる。
食べてる間に辻占第二弾が焼けた。
バッドに出しかき混ぜる。
「え~ぐちゃぐちゃ。」
「おみくじだからね。運試し。」
カリっ
「中身、なんだった?」
「恋が実ります。だって。」
ませがき!!!
「好きな人いる?」
「いない。」
「告白されるかもね~。」
終わると商店街の集会所に向かった。
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