夏休み

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コツさえ蘇ればこっちのもの。 「お父さん、インストラクターやらない?」 「え?」 とりあえず、試験日のチラシを貰う。 レッスンが終わる。 「楽しかったー。」 「悪くなかったな。」 「乗り気ではなかったが来てよかった。」 楽しんだご様子。 「じゃぁ、悟浄、買いに行く?それともやめる?」 「やりたい。」 専門店に向かう。 「いらっしゃいませー。」 「今、インラインスケートの講習受けてきたんだ!」 「そっかー。楽しかったかい?」 「うん!」 「この子のローラーブレードを。」 「わかりました。」 売り場へ行く。 「これがいい!」 「どれどれ。悟浄、これ、トイスケートね。だめだめ。」 店員の舌打ちが聞こえた。 はは~ん。信用できないなこの店。 「みんな~、店、変えるよ~ついておいで。」 別の店 「へぇ、講習受けてきたんだ?メーカーどうする?ローラーブレード?k2?」 「k2か。どっちか合うほうで。」 「ボク、足のサイズ幾つ?」 「24.5」 ローラーブレードとk2なら安心だ。 履いて試してみる。色々試してローラーブレードに落ち着いた。 「二人はどうする?欲しかったら、おねだりしていいんだよ?」 考え始める二人。 「漆器が欲しい。」 「錫器が欲しい。」 高い!高いよ! 「お名前は?」 「さとし。」 「さとしくん、自由研究終わった?」 しまった!考えてなかった!! 「ん~ん。まだ。」 「そっかそっか。ちょっと難しいけどローラーブレード、自由研究にしてみる?」 へ? 「え?」 「ローラーブレードは色々、カスタマイズって言って調整ができるの。それを紙に書いて、完成したローラーブレードを展示するといいと思うの。」 確かにできる。ただ、色々と器具とパーツがいる。タイヤとか。 この、商売上手め! 「いい?」 八月も下旬。 「いいよ。お姉さんに教えてもらいな。」 「分かった。」 「もう8月も下旬。間に合いますか?」 「平日、毎日くれば。平日なら人がまばらだし。」 「よろしくお願いします。」 チャリーン!前払い! 「お父さん、羽振り良いわね~。クスっ。」 「子どもの将来に投資。おねぇさん、よろしくね!」 「はい!」 「じゃぁ、さとしくん。夕飯までには帰ってきてね?」 「はーい。」 次!漆器と錫器! 家に帰ってネットで調べる。
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