夏休み

6/6
前へ
/216ページ
次へ
出て歩くと朝市さかばなるものが。 入ってみる ふぐのどんぶりもの。 食べる。 刺身もおねがいしよう。 「日本酒のみたいなぁ・・・。」 「いいよ?」 悟浄ありがとう。でも・・・。 「日本各地に美味い酒があるって地理の先生が言ってたぞ!ここにもあるのか?!」 どんな教師よ? 「日本の酒はまだ飲んだことが無い。」 ほら、要求された。 口に出した俺のばか。 朝市通りにある日吉酒造で白駒買って しょうがないから家で飲もう。 飲ませたらおうちから出さない。 そうしよう。 塗り太郎にもどり品を頂く。 「ありがとうございます。あと、松島三点セットをワンセット。」 「松島?」 「円・銭・厘・毛・・。」 「悟空、逆。」 「八戒!何を考えている!」 紅孩児が抗議し 「漆器って言ったけど、ここまでじゃないぞ!」 「一、十、百・千・万・・・。ええええ。うちのお煎餅、100円だよ?」 「俺が欲しいんだ!」 松島とは、お椀が5つ。お重三段がひとつ、お屠蘇器と盃のセットだ。 お値段1,000,000円 「早まるな八戒!」 「ビックリマンチョコ何個買えると思ってんだ!」 「やめとけよ、八戒。」 「VISAデビット一括で!!」 「ビックリマンチョコぉぉぉぉ。」 うるさい悟空。 百万円分のビックリマンチョコって・・・。 こうして輪島塗の沈金体験も終わり 錫器、輪島塗と華のある食卓を囲むようになったのだった。
/216ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加