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「楽になったか?」
「思考だけは。ありがとうございます。」
おでこに棘を刺される。
「上尸、中尸、下尸、出てくるんだ。」
人形のおじさんと虎と一本足の緑色の毛むくじゃらが出てきた。
「%%$$##$%%%。分かったな?身体を治せ。」
すぅっと身体に入っていった。
「今のは?三尸に説く文言。これで目が覚めた三尸は身体を守る。」
「へぇー。」
「あとは現代医学の領域だ。孟居は去ったが蓄積された精神薬を身体から抜くには数年かかるだろう。減薬していけ。」
「は、はい。」
「もう、動いていいよ。」
「こんにちはーーーー!!誰かいませんかー!!」
「お、槙田くんだ。」
横浜の道士様が出る。
「お邪魔しま~す。」
「横浜風水堂の槙田くんだ。」
「どうも~。」
「槙田くん、5日後だ。頼んだ。」
「あの~、地図あります?」
「は、はい。」
槙田は外に行って店の方位を見たり、生年月日から星の位置を計算したりと忙しい。
お茶を飲みながら見守る3人。
「終わったよ。5日後、ここに行ってごらん?」
「え?3回行って3回、断られてるんですけど・・・。」
「いいから、いいから。道士様、ここしかありません。仕事終了です。」
「わかった。」
「どうしましょう・・・開店してないんで治療費とか風水のお代が。」
「迷信の領域の治療でお金をとるとこの世の中、まずいんだよ。ご縁、ご縁。」
「その通り。」
「道士様のお願いじゃぁ、お金とれないよ。安心しな。次回から有料ね?」
「ありがとうございます!」
「値段設定どうするつもり?」
「ひとつ150円で販売するつもりです。お土産用に8個入りも。」
「そうだなぁ。ひとつ100円、8個入り750円。これでうまく回るよ。」
「え?」
「風水は占いじゃない。統計学と環境学。ま、やってみなって。」
「は、はい。」
「開店したら8個入りを100袋、毎日、神戸に届けてほしい。もちろん金は払う。」
「横浜の関帝廟にもお願いね。」
「道士様。」
「これもご縁だ、昭三。いや、星斗くんか。」
「着払いでいいからね~。」
「わ、わかりました。」
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