第一章 負けず嫌いの女子高生

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 そんな奥手な三人組は、これまで男子から見向きもされず、自ら行動を起こすこともなく、ずっと恋愛など他人事だった。  でも、彼氏なんかいなくても、女同士で騒いでいる方が楽しいし、全然ヘーキ。  そう思っていたのに……。  完全にフリーズしている私をよそに、二人はすっかり恋バナで盛り上がっている。  帰り際、なんとか気持ちを奮い立たせて、 「二人ともおめでとう!」 と言ったが、ちゃんと笑顔は作れていただろうか。
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