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放課後、ひと気のない教室で、カーテンだけがバタバタと音をたてる中、私は一人黄昏ていた。
ミラとゆいちは、早速付き合いたての彼氏と一緒に先に帰ってしまった。
これからこういうこと多くなっていくんだろうなー。
クリスマスとか、バレンタインとか、イベントの度にぼっちかぁ……。
いや、それくらいはまだいい、問題は学校行事だ。
約三ヶ月後には高校最大の行事、修学旅行がある。自由行動に一人なんて寂しすぎる。
私は古都・金沢で、パンフレットを片手に一人散策する自分を想像し、頭を左右に振った。
「彼氏って、そんなにいいもんなのかなー」
暇つぶしにスマホでポチポチと、『彼氏』『作り方』と入力し検索してみる。
一瞬で表示された百万を超える検索結果の中から、どれを読めばいいのか分からない。
「そんなんじゃ、一生かかっても出来そうにないな」
いつの間にか有村が背後にいた。
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