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「ひより、また昼抜き?」
「うん、なんか食欲なくて」
「少しは何か食べないと、体に悪いよ」
最近、ミラとは毎日のようにこんな会話を繰り返していた。
39℃の熱を出しても食欲だけは失わない私が、自分でもおかしいと思うが、どうしても体が食べ物を受け付けないのだ。
食事だけでなく、勉強や他のことにも全然身が入らない。
ミラとゆいちはきっとその原因を、朋哉にひどい目に遭わされたせいだと思っているようだが、それは違う。
朋哉のことなど、もう一秒たりとも思い出すことはない。
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