第九章 急展開!王子VS秀才

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「ひより、大丈夫?」 「何が?」 「なんか顔色悪いよー」 「そう?」  その日の昼休みもジュースしか口にせず、ミラに心配されていると、にわかに廊下の方が騒がしくなってきた。 「お邪魔しまーす」  ぴいぴいと鳥が鳴くような騒音、いや、女子たちを引き連れて、教室に入ってきたのは日野くんだった。  なぜ王子がうちのクラスに?  有村に用事があるのかと思ったが、 「よう!」 と日野くんは軽く手を上げて、私の席に近づいてきた。
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