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「ひより、大丈夫?」
「何が?」
「なんか顔色悪いよー」
「そう?」
その日の昼休みもジュースしか口にせず、ミラに心配されていると、にわかに廊下の方が騒がしくなってきた。
「お邪魔しまーす」
ぴいぴいと鳥が鳴くような騒音、いや、女子たちを引き連れて、教室に入ってきたのは日野くんだった。
なぜ王子がうちのクラスに?
有村に用事があるのかと思ったが、
「よう!」
と日野くんは軽く手を上げて、私の席に近づいてきた。
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