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「ひよりちゃん、今日は天気良いから屋上でごはん食べよ」
あくる日の昼休みも、日野くんは私を誘いに来た。
昨日は言いそびれちゃったけど、今日こそ自分の気持ちを言わなきゃ。
私は有村が好きだって。
日野くんへの気持ちは、尊敬とか憧れのようなもので、恋ではなかったのだ。本当に好きな人ができた今では、それがはっきり分かる。
「まだ食欲ないの？」
弁当を持っていない私に、日野くんは聞いた。
「うん」
「ま、一食抜いたくらいじゃ死なないし、せっかく二人きりなんだから、もっと楽しいことしよっか」
日野くんはかじろうとしていた菓子パンを袋に戻し、下に置いた。
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