第九章 急展開!王子VS秀才

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 楽しいことってなんだ?  日野くんは私の顎に手を添えると、自分の顔を近づけてきた。  もしかして、これって、キス!?  キスしようとしているの?  こんな昼間から、こんな場所で?  いや、昼間でもキスはしていいのか。でも学校ではまずいよね?  私は完全にパニックに陥っていた。  あたふたしているうちに、日野くんの顔は、もう息がかかるくらい近づいていた。 「ダメ」  ようやく声を発したところで、 「やめろ!」 と頭上から怒鳴り声が聞こえた。
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