第九章 急展開!王子VS秀才

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「自分の好きな女を友達に譲るようなヘタレよりはマシだろ」  しかし、容赦ない日野くんの口撃に、有村はひどく動揺して、目を白黒させた。 「それに誰と付き合うか決めるのは、おまえじゃなくて、ひよりちゃんだろ? さ、ひよりちゃん、どっちを選ぶ?」  日野くんは自信満々な顔で私を見た。  何? この状況。  譲るとか譲らないとか? それって有村が私のこと好きだってこと? そうだったらすごく嬉しいけど……。  いやいや、今はそんなこと考えている場合じゃない。
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