第一章 負けず嫌いの女子高生

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「邪魔って……」  こいつは本当に悪魔だ。人の痛いツボを指でなく、尖った槍でぐりぐりと突いてくる。  しかし言ってること自体は間違っていないので、それがまたムカつくのだ。  確かにミラとゆいちは、私に気を使って一緒にいてくれるかもしれない。  でも私は二人のお荷物になんかなりたくない。  私の中にある思いが芽生えた。 「まぁ、どうしてもっていうなら、俺が一緒に回ってやってもいいけどな」  憐れむような有村の言葉を、 「いいえ、結構!」 と私は一蹴した。そして、 「相手くらい自分で見つけるから……。最高の彼氏、作ってやろうじゃないの! 修学旅行までに!!」 と高らかに宣言した。
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