第二章 恋活のスタートは順風満帆?

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「ほら、もっと上目遣いで、口角を上げて」 「こう?」  ホイップのたっぷりのったフラッペを片手に、わざとらしく目をパチパチさせ、口をすぼめると、カメラを構えていたゆいちがプッと吹き出した。  あーでもない、こーでもないと大騒ぎしながら撮った写真を、さらにアプリで派手に盛って、ようやくアップした。  その下に、 【急募】私の彼氏になってくれる同級生の男子。自薦他薦問わず!恋活のアドバイスも求む! と書き込んだ。 「なんで同級生限定? いい人なら先輩だって、なんなら他校でもよくない?」  ミラが疑問を呈した。 「えーと、その方がなにかと便利でしょ」  修学旅行の件は二人には話すことはできないので、適当にごまかした。
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