第二章 恋活のスタートは順風満帆?

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「お、早速レスがついたよ」  SNSは同じクラスの子中心に、たくさんの女子と繋がっている。 「ぼく、立候補しまーす! だって」 「何これー」  誰かが飼っているハムスターの写真を送ってきた。しかも、口いっぱいに餌を頬張ってる。 「あ、また来た」 「この写真を待ち受けにすると、恋愛成就のご利益ありだって」  次はなんとも立派な大根の写真、しかも先が二股に分かれている。 「なんで大根?」 「絶対効かないよー」  私たちは人目をはばからず、大笑いして盛り上がった。  やっぱり女の子同士って楽しい。  久しぶりに三人で過ごす時間を満喫していると、本当は彼氏なんていなくてもいいんだけど……なんて思ってしまう私はまだまだ子供なのだろう。
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