第二章 恋活のスタートは順風満帆?

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 恋活を始めたものの、これといった策もなかった私に、最初に手を差し伸べてくれたのは、意外な人物だった。  クラスメイトの姫川(ひめかわ)麻美(あさみ)は、苗字と高飛車な物言いから“(ひめ)”と呼ばれている。  常にバッチリメイクで、甘い香りを身に纏い、とても同い年とは思えないほど大人びている。  間違いなく恋愛強者だ。  その姫がなんの気まぐれか、 「ね、私たち今日、Eクラスの男子とカラオケに行くんだけど、一緒に行く?」 と誘ってくれたのだ。 「いいの? 行く! 行く!」  私は餌に食いつく魚のように、身を乗り出した。
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