第一章 負けず嫌いの女子高生

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 私、敷島(しきしま)ひよりは、地元の公立高校に通う二年生。  自分ではごくごく普通の女の子だと思っている。  目の前にいる“ミラ”こと栗橋未来(くりはしみらい)と、“ゆいち”こと松永結衣(まつながゆい)とは、小学校からの付き合い。  四六時中一緒に居て、互いのことは親よりもよく知っている。  高校生になってさすがにしなくなったが、小さい頃はよくお揃いの服を着ていたので、周囲から三つ子と呼ばれていたほどの仲だ。
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