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次の授業は移動教室で、終わって自分の席に戻ると、机の上に胃薬の箱が置かれていた。
「ミラ、保健室で薬もらってきてくれたの? ありがとう!」
ミラの仕業だと決めつけて礼を言うと、
「え? 私じゃないよ。ずっと一緒に居たじゃん」
あっさりと否定された。
「じゃあ、ゆいちかな? 気が利くなぁ」
他の人がこんなことするとは考えられない。
ゆいちに感謝しながら、薬の封を切った。
単純な性格のせいか、顆粒状の薬を水と一緒に流し込んだとたん、体がスーッと楽になった気がした。
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