7:We Are Confidenceman

18/18
838人が本棚に入れています
本棚に追加
/223ページ
 これまでは枸橘について顧客の話を聞いてきたが、顕子自身が真正面から受け止めたのは初めてのことだった。  それはさながら一篇の短い小説のように。あるいは映画のワンシーンのように。それぞれの持っている物語が次の場面に進むよう、その手助けをする。以前に由羅社長が言っていた「ただモノを売り買いする場所じゃない」という言葉が、ようやく身に染みたような気がした。  
/223ページ

最初のコメントを投稿しよう!