ラブコメなんて

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「ずっと前から……好きでした!」 ネットで評判のゲームを買ってみたものの、ふたを開ければただの恋愛ゲームだった。 「はぁ……」 ため息を吐きつつ、とりあえずセーブしてから携帯ゲーム機の電源を落とす。 こんなかわいい女の子に告白されるなんて、普通ありえないだろ。 ベッドの上に横になり、ぼーっと天井を見つめる。 ラブコメなんてしょせん、フィクションだ。現実には起こり得ない。そう思っていた。この時までは。 10/2の夜の7時30分。 「と、いうわけでお前、今日から門川(かどがわ)さん家に住むことになったから」 「はぁぁぁぁ!!?」 予想外のとんでもないことが起きた。
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