第二十四段階 最高のクリスマスプレゼント

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第二十四段階 最高のクリスマスプレゼント

クリスマスイヴ。 デパートは、どのフロアもセールをしておりクリスマスイベントも催されて予想以上の人で溢れていた。 「バッグが足りないぞ。補充しておいてくれ」 セール会場で売れ筋の商品の補充を指示する白井。一年のうちでも稼ぎ時といえるクリスマス。 午前2回、午後2回行う時間限定の特設会場で行うセールの時間に追われっぱなしで、白井はトイレもぎりぎりまで我慢して望む有様だった。 もちろん、お昼も食べる時間が無くてスティック状の満腹になると言われるお菓子のような栄養補助食を販売員からもらったりしてなんとかしのいでいた。 「一般の売り場を見に行く。なんかあったら電話くれ」 セールの担当責任者へ言葉をかけて、婦人服売り場へ戻る白井。 ポケットのスマホが鳴った。 「はい、白井です」 「白井部長、事務所に差し入れ届きました」事務員の女性からだった。 ―――差し入れだと? 食ってる暇があるとでもいうのか。ったく。 「で、どこからだ?」 「えっと、今度はわかります。ちゃんと」 そう言いながらもガサガサと音がして事務員が、何かを探す様子が窺えた。
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